Matthew 3

1そのころ、浸礼者ヨハネはユダヤの荒野にやって来て、宣言して、 2言った。「天の王国は近づいて来たから、悔い改めなさい。」 3なぜなら、これは預言者イザヤによって言われた御言葉、「荒野で叫ぶ者の声がする。主の道を準備せよ。その方の道を真っ直ぐにせよ。」とは彼だからである。 4そして、このヨハネはらくだの毛の衣を着て、動物の皮の帯を腰にしめていた。そして、彼の食べ物はバッタと野の蜜であった。 5その時、エルサレム、ユダヤ全土、ヨルダン川のすべての流域の人たちは、ヨハネの所にやって来た。 6それで、人々は自分たちの罪を言い表しながら、ヨルダン川でこの男によって浸礼
3.6 ギリシャ語のβαπτισμα(バプティスマ)の意味は、「浸し、浸すこと、漬けること、沈めること」である。(「新約聖書ギリシャ語小辞典」、織田昭編、58ページ)。
を授けられた。
7しかし、大勢のパリサイ派とサドカイ派の人たちが、ヨハネの浸礼式に来ているのを見て、ヨハネは彼らに言った。「まむし一族の者たちよ、来るべき怒りから逃れよと、誰がお前たちに警告をしたのか。 8そのために、悔い改めにふさわしい実を結べ。 9そして、『私たちの父はアブラハムである。』と自らに言い聞かせようと、考えてはいけない。なぜなら、私はお前たちに言う。神はこれらの石から、アブラハムに子どもを立ち上がらすことができるのだ。 10そして、斧はもうすでに、木の根元に当てがわれている。ゆえに、すべて良い実を結ばない木は切り倒されて、火の中へ投げ入れられる。 11私はもちろん、悔い改めのゆえに、お前たちに水で浸礼を授けているが、私の後からおいでになる方は、私より力ある方です。その方の履き物を持つ値さえ、私にはありません。その方はお前たちに聖霊と炎で浸礼をお授けになります。 12その方の手には、ご自分の箕があり、その方はご自分の脱穀する場所を徹底的に清められます。そして、その方はご自分の麦を集め、倉に収めるが、殻は消すことのできない炎で焼き尽くしてしまいます。」 13その時、イエスはガリラヤからヨルダン川に、ヨハネから浸礼を授けられるために、ヨハネの所に姿を現された。 14しかし、ヨハネはイエスをさし止めて言った。『私はあなたから浸礼を授けられる必要があるのに、あなたが私の所に来られるのですか。」 15しかし、イエスは答えて彼に言われた。「今、許可しなさい。なぜなら、わたしたちにとって、このようにすべての義を全うすることは当然です。」それで、ヨハネはイエスを許可した。 16そして、イエスが浸礼をお受けになるやいなや、すぐに水中から立ち上がられた。そこで、見よ、天はイエスに開き、そしてイエスは神の御霊が、鳩のように降りて来て、ご自分の上に来るのをご覧になった。 17そして、見よ。天からの声がして言われた。「これこそがわたしの愛する息子である。わたしが喜ぶ者である。」
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